AKI−H8/3664 タイニーマイコンキットの入門書
必要購入品
AKI−H8/3664 タイニーマイコンキット(開発ソフト付)を購入。 秋月電子通商
電子回路部品
ユニバーサル基板
Dサブ基板用コネクタ/Dサブコネクタ(9P・メス)
タクトスイッチ
ピンヘッダ・PCBソケット
カーボン抵抗(1kΩ)
φ3LED
電池スナップ+乾電池(9V)/スイッチングACアダプター(12V・1A)
可変抵抗(ボリューム)(10kΩ)
標準型RCサーボ(GWS S03T/2BB)
千石電商
USB to シリアル
変換ケーブル
H8プログラム書き込みにはシリアル通信(RS232)が必要となる。しかしながら、最近のノートパソコンではあまり見かけられないため、USB to シリアルへの変換ケーブルが必要となる。たとえば、ELECOMのUC-SGT(約3500円)などが挙げられる。 ヨドバシカメラなど。
H8書き込みのためのシリアル通信設定(USB to シリアル変換ケーブル)
H8の書き込み通信のために、USBシリアル通信用ケーブルを「COM1」に設定する必要があります.COM1とは,第一番目のシリアル通信用ポートに指定するということです.どのメーカのUSBシリアル通信用ケーブルを使用する場合でもこの手順を行い,「COM1」であるかどうか確認してください.まず,「コントロールパネル」を開き,「システム」のアイコンをダブルクリックしてください.
「システムのプロパティ」ウィンドウのタブである「ハードウェア」を選択肢,「デバイスマネージャ」を指定してください.
「デバイスマネージャ」のツリー構造中にある「ポート(COMとLPT)」を選択すると,「USB Serial Port (COM1)」と確認することができます.ここで「COM1」と表示されている場合は,問題ないのでこの手順を終了してもらって問題ありません.
ここで「COM2」や「COM5」と表示されている場合は,「COM1」に直す必要があります.「USB Serial Port (COM2)」をダブルクリックしてください.
「USB Serial Port (COM2)のプロパティ」ウィンドウを開いき,「Port Settings」のタブを選択し,「Advanced…」をクリックしてください.
「Advanced Settings for COM2」ウィンドウの最上段に「COM Port Number:」という項目があります.ここの項目を「COM1」にして,「OK」ボタンを押し,この手順を終了して下さい.
プログラム作成&コンパイル環境の設定
開発環境は、付属しているCD2枚組の開発ソフトで構築される。CドライブにH8フォルダを作成して、下表にあるように各CDからH8プログラム作成・書き込みに必要なファイルをコピーしてください。
H8コンパイラCD C38ASM.EXE
C38FRNT.EXE
CH38.EXE
C38MID.EXE
C38PEP.EXE
C38CGN.EXE
C38HN.LIB
C38HNS.LIB
SAMPLEフォルダの3664RES.OBJ
SAMPLEフォルダのCTEST.SUB
SAMPLEフォルダのCTEST.C
C:\H8
(CドライブにH8フォルダを作成)
3664F.H
ASSERT.H
CTYPE.H
ERRNO.H
FLOAT.H
INDIRECT.H
LIMITS.H
MACHINE.H
MATH.H
NO_FLOAT.H
SETJMP.H
STDARG.H
STDDEF.H
STDIO.H
STDLIB.H
STRING.H
SAMPLEフォルダのMYTYPE.H
C:\h8\include
(H8フォルダの中にincludeフォルダを作成)
H8アセンブラCD writerフォルダの3664.MOT
writerフォルダのHTERM.EXE
C:\h8\writer
(H8フォルダの中にwriterフォルダを作成)
LINK.EXE C:\H8
自作バッチファイル
compile.bat
以下のプログラムを"新規テキスト ドキュメント.txt"に書き込み保存。
---------------------------------------
ECHO OFF
CH38.EXE -INCLUDE=C:\h8\include -CPU=300HN %1.C
LNK.EXE -SUB=%1.SUB
copy %1.abs c:\h8\Writer >> NUL
del %1.abs >> NUL
del %1.lst >>NUL
del %1.map >>NUL
del %1.obj >>NUL
----------------------------------------
そして、そのファイル名を"complile.bat"とファイル名を変更する。
C:\H8
(compile.batを作成後、H8フォルダに置く)
H8プログラム作成準備
手順1 CファイルとSUBファイルが各開発に必要となる。そのため、既存するファイル”CTEST.C”と"CTEST.SUB"を元に新しいプログラムを作成してみよう。新しいプログラム名を"00demo"とする。
手順2 まず”CTECT.C”と”CTEST.SUB”をコピーして各々”00demo.c”、”00demo.sub”とファイル名を変更する。
手順3 次に、00demo.subをテキストとして開き以下のように三箇所をプログラム名”00demo”に書き直し上書き保存する。
------------------------------
OUTPUT 00demo
PRINT 00demo
INPUT 3664RES, 00demo
LIB c38hn
START P(100)
EXIT
-------------------------------
手順4 ”00demo.c”ファイルに実行したいプログラムを書き込む。
H8プログラムコンパイル方法
H8のプログラムの書き込みをします.「スタート」>「すべてのプログラム」>「アクセサリ」>「コマンドプロンプト」を起動してください
コマンドプロンプト起動後,まず「C:\h8」フォルダに移動してください.ここでは「cd」(チェンジ ディレクトリ:change directoryという意味)を用いて,「cd ..」で上層のフォルダへの移動を繰り返し,Cドライブフォルダに到達した後「cd h8」でH8フォルダを指定し移動しています.
「C:\h8」に移動できたならば,プログラムのコンパイルを行います.ここでは「00demo.c」と「00demo.sub」のコンパイルを行うこととします.コンパイルは「compile 00demo」というように,「compile」をタイプし,スペース後にCファイルおよびSubファイルの名前のみをタイプし,実行することです.無事に「LINKAGE EDITOR COMPLETED」が表示されれば,コンパイル終了です.表示されない場合,間違いのあるプログラムの行番号が表示されますので,改善してください.
トラブルシューティング
● コメントは「// 」ではなく,「/* */.」で記入すること.
● 二つの条件を含むif文の場合,「if(x0<10 && x0>50)」とはせず,二つの条件必ず括弧で囲「if((x0<10)&&(x0>50))」とすること
● このコンパイラは,「if(x0=20)」の記述間違いにおいてエラーが表示されないので,気をつけること.(if文が「if(x0==20)」というように「==」で記述されているのを確認すること.)
H8プログラム書き込み方法
まず、H8/3663のジャンパーピンを取り付けリセットボタンを押して「書き込みモード」にする。
次に「C:\h8」フォルダ内にある「writer」フォルダに移動するため,「cd writer」とタイプし,リターンボタンを押してください.そして書き込み用ソフト「hterm」を起動するため,「hterm」タイプし,リターンボタンを押してください.
 「Ctrl」ボタンを押しながら「f」を押して「Set Boot Mode and Hit Any key」が表示された後,「Return」ボタンを押してください.そして,「Input Control Program Name:」が表示されたら,「3664.mot」と入力し,リターンを押してください.「Input Program Name:」の表示がありましたら,作成したプログラム名,ここでは「00demo」を入力し,リターンを押してください.プログラムが無事に書き込まれると「`Program Completed.」と表示されますので,「Esc」ボタンを押して,シリアル通信を終了し,プログラムの書き込み終了となります.
そして、H8のジャンパーピンを取り外しリセットボタンを押して「実行モード」として、プログラムが実行される。
トラブルシューティング
●シリアル通信がCOM1となっているか。万一COM1が占有されている場合、COM2からCOM4を選択して”hterm COM2”というようにhtermの後に使用ポートをタイプして、実行する。
●"Set Boot Mode and Hit Any Key."の後、"Time Out"が表示される場合、シリアル通信ケーブルがしっかりつながっているのか、ジャンパを取り付けH8が書き込みモードになっているのか、H8の電源は入っているのかを確認してください。それでもうまくいかない場合は、コマンドプロンプトを再起動させることやUSBtoシリアル変換ケーブルを一度抜きPCに再接続させてください。